BOA SORTE KAZU

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BOA SORTE KAZU

“サッカー人として”  2009年03月20日(金)掲載

“サッカー人として”
2009年03月20日(金)掲載

戦い抜く責任と義務

 個人の技が個人という単位でとどまっていては、サッカーは成り立たない。個人のパフォーマンスや目標を、どうチームという団体、組織へ反映していくか。リーグ戦開幕2戦目、僕は先発から65分間出場し、ゴールを挙げたのは収穫だったけれど、横浜FCは2連敗と結果が出ていない。


 サッカーはミスのスポーツ。点が入る時は必ず相手のミスがある。本当に相手を崩しての得点なんて何%あるだろうか。DFのミスに乗じて入れる点の方が多く、30%ぐらいはセットプレーだったりする。14日(2009年3月14日)のロアッソ熊本戦も僕たちは相手のミスでPKを得て、熊本はこちらのミスに2回つけ込んだ。崩しというよりミスをどう生かしたかなんだ。


 ホームで負ければサポーターからブーイングを浴びる。選手への厳しい言葉、チームへの憤り。サポーターには一喜一憂する権利が当然ある。しかし僕たちも一緒に「おまえがあの場面でミスした」と非難し合っていてはチームはまとまらない。サポーターには権利が、選手には責任がある。負けようとも勝とうとも、ずっと戦っていく責任と、それを全うする義務。選手としてのこの責任と義務を僕は果たしたい。


 自分たちのしていることを、しっかり見つめることが大切だ。出足が悪かろうとも、良くなる兆しがあるのか。力があるのに、でき上がっていないだけか。単に調子が悪いのか。横浜FCについては、まだいずれとも言い難い。迷い……。そういうものが生じる時期なのかもしれない。


 開幕したばかりの季節は誰もが結果がほしい。勝つことで自信がつくから、勝利は絶対に必要だ。じゃあ、そのためにどうするんだということになるよね。そこは僕もはっきりとはわからない。コツコツ積み重ね、続けていることを信じ、繰り返す。何をしたらいいかと問われれば、それしかないんだよ。