BOA SORTE KAZU

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BOA SORTE KAZU

“サッカー人として”  2009年02月06日(金)掲載

“サッカー人として”
2009年02月06日(金)掲載

真っ白な灰になるまで

シーズンオフの心理というのは不思議なもので、「よし休むぞ」という気持ちが続くのは最初の2日間くらい。また苦しい自主トレが始まることを考えると、次第に「早く走らなきゃ」という焦りに変わってくる。実際、12月7日(2008年)にオフに入って、26日から本格的にトレーニングを再開したら筋肉痛になってしまった。試合や練習で一年中鍛えていても、筋力が落ちるのは早いものだ。


 1月8日(2009年)からのグアムでの自主トレではコーチと相談しながらマイペースでいい調整ができた。そこで気をつけたのは、飛ばしすぎないこと。去年まで2年連続で開幕前にケガをして、特に昨季はその影響をずっと引きずってしまった感がある。その反省もあって、今年は気持ちのゆとりを持ちながら調整している。


 もちろんサボるわけではなく、高いレベルまで自分を追い込みつつ、あと一歩無理ができそうなところで止める。ダッシュ20本のノルマがあったら、21本まで走るけれど22本目はやめておく、という感じ。持久走でもこれまでは順位を気にして、若手と張り合いながらトップ争いにこだわっていた。とことんまで自分を追い込むのが好きだったし、そんな自分に酔ってしまう部分があった。


 今年は練習ではなく試合のピッチで酔えるように、心拍数をみながら走るようにしている。コップの水もいっぱいになったら、後はこぼれるだけだからね。42歳を目前にして気付くというのも遅すぎるけれど。


 今季のJ2はチーム数が増えて51試合の長丁場になる。それでも次の試合に備えて早めに途中交代するとか、疲労を考慮した起用はしてほしくない。苦しい練習に耐えているのも、試合で力を出し切るため。だから中途半端が一番良くない。携帯電話の電池と同じで、最後まで使い切ってから充電した方が長持ちするものだから。


 もちろんすべては監督が決めることで、試合のパフォーマンスが悪ければ使ってもらえないし、疲れて動けなくなったら最後までプレーさせてはもらえない。「あしたのジョー」のように真っ白な灰になるまで、ボロボロになるまでプレーしたい。そんな希望を持ちながら、一年間を戦い抜くつもりだ。