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「サッカー小僧」第47回


−イラン戦−鍵握る2戦目 予選突破へ まず勝ち点1

 いよいよイラン戦を迎える。最終予選の2戦目はすごく重要。プレーする方も見る方もいい緊張感があるし、楽しみにしている。10万人の観客が埋め尽くすアウエー。僕らは負けないことを祈るだけだね。

 アジアで戦うとき、イランは必ず日本の前に立ちはだかってきた。中東の中でも技術と強さがあり、ずる賢い。そして、攻撃的な半面、気持ちが切れやすい。チームメートのアツ(三浦淳)にはそういう話をした。

 新聞に「日本は怖くない」という相手選手の話が載っていた。怖いと思っている証拠だよ。彼らは初戦でバーレーンと引き分けているから、重圧は大きいはず。

 今回は確実に勝ち点1(引き分け)以上を挙げてほしい。勝ち点3はホームで戦うときに取ればいい。アウエーだから守備を重視するという戦術はイランにはないから。日本を含め、アジアのチームはその辺の戦い方がまだまだ下手なんだ。

 イラン戦で印象深いのは1992年アジア杯の1次リーグ。終了2分前に決勝点を挙げたんだ。以前の日本はアジア杯の本大会に出場できないことさえあった。それがあの勝ちで勢いづき、初優勝をおさめた。日本は後にW杯に出場してベスト16に入るけど、まさに日本サッカーの夜明けといえる一戦になった。

 93年の最終予選、ともに4ゴールで得点王を分け合ったダエイは、36歳の今も代表にいる。僕がザグレブ(クロアチア)で、彼がバイエルン(ドイツ)にいたときにキャンプ地で一緒になり、ドーハでもジョホールバルでも代表で戦ったから、あいさつをした。それが最後の対面だったかな。

 彼は代表で100ゴール以上を挙げてきた。何だかんだ言っても点を取るから、下からどんどん若手が出てきても外せないんでしょう。きょうの大一番に向けてしっかり調整してきただろうし、興味がある。応援はしないけどね。(隔週金曜日に掲載、次は4月8日)

(神戸新聞、2005年3月25日掲載)


※このテキストを三浦知良および神戸新聞社に無断で転載することを禁止いたします。

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