−イラン戦−鍵握る2戦目 予選突破へ まず勝ち点1
いよいよイラン戦を迎える。最終予選の2戦目はすごく重要。プレーする方も見る方もいい緊張感があるし、楽しみにしている。10万人の観客が埋め尽くすアウエー。僕らは負けないことを祈るだけだね。
アジアで戦うとき、イランは必ず日本の前に立ちはだかってきた。中東の中でも技術と強さがあり、ずる賢い。そして、攻撃的な半面、気持ちが切れやすい。チームメートのアツ(三浦淳)にはそういう話をした。
新聞に「日本は怖くない」という相手選手の話が載っていた。怖いと思っている証拠だよ。彼らは初戦でバーレーンと引き分けているから、重圧は大きいはず。
今回は確実に勝ち点1(引き分け)以上を挙げてほしい。勝ち点3はホームで戦うときに取ればいい。アウエーだから守備を重視するという戦術はイランにはないから。日本を含め、アジアのチームはその辺の戦い方がまだまだ下手なんだ。
イラン戦で印象深いのは1992年アジア杯の1次リーグ。終了2分前に決勝点を挙げたんだ。以前の日本はアジア杯の本大会に出場できないことさえあった。それがあの勝ちで勢いづき、初優勝をおさめた。日本は後にW杯に出場してベスト16に入るけど、まさに日本サッカーの夜明けといえる一戦になった。
93年の最終予選、ともに4ゴールで得点王を分け合ったダエイは、36歳の今も代表にいる。僕がザグレブ(クロアチア)で、彼がバイエルン(ドイツ)にいたときにキャンプ地で一緒になり、ドーハでもジョホールバルでも代表で戦ったから、あいさつをした。それが最後の対面だったかな。
彼は代表で100ゴール以上を挙げてきた。何だかんだ言っても点を取るから、下からどんどん若手が出てきても外せないんでしょう。きょうの大一番に向けてしっかり調整してきただろうし、興味がある。応援はしないけどね。(隔週金曜日に掲載、次は4月8日)
(神戸新聞、2005年3月25日掲載)
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