−功労者召集−結果よりも努力継続が一番大事
賛否両論がある中で、僕はジーコの功労者招集案をこう受け止めていた。最終予選を迎える前にW杯1次予選という公式戦がある。ジョホールバルで最終予選を突破した経験を持つ僕とかゴン(中山雅史選手)を呼んで、「最終予選は本当に厳しい戦い。もう一度、日本サッカー界全員で頑張ろう」と気を引き締めたかったんじゃないかと。
今の代表に魂がないわけじゃなく、すごくいい状態にある。その中でも、さらにレベルアップしていかなきゃならないから、僕らを必要としてくれた。「感謝の意味を込めて」というジーコの言葉もうれしいけど、僕はそうとらえていたんだ。
招集は見送られた。でも僕にとってマイナスなことじゃなかった。神戸で先発出場するようになった時期と重なって、周りが盛り上がると、こうなったらいくしかないという気持ちになった。僕の受け止め方とジーコの考えが一緒かどうかは分からないけれど、近いものが絶対あると思う。
あそこまで報道されていたから、楽しみにはしていたけどね。いろいろな反響があったし、僕の周りには、やっぱり「見たい」と言ってくれる人が多かった。そこで自分がどういうパフォーマンスをできるか。最初のころはヒデ(中田英寿選手)や稲本を呼ぶっていう話もあった。セリエAでバリバリの主力としてプレーしているヒデらと一緒にやれたら、普段とは違う感覚で、できるのかなとか考えていた。
そんな中でも、代表発表の後に、すぐJ1リーグの鹿島戦があったからね。しっかりとしたパフォーマンスと、チームの勝利を思って集中した。
だれに騒動の責任があるのかっていったら、だれにもない。反対されることも「カズを見たい」っていう人がいるのもいろいろな意味で自分の実力。コメントでも出したけど、努力を続けることが一番大事であって、それはこれまでと何も変わらないんだ。(隔週金曜日に掲載、次は26日)
(神戸新聞、2004年11月12日掲載)
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