LOCKER ROOM


「サッカー小僧」第30回


−ユニホーム−変化受け入れ強くなる方法考えよう

 ゴールデンウイーク期間中、公式戦1分け3敗と予想もしなかった成績に終わってしまった。内容も悪かっただけに、本当にもう一度再出発をしなきゃいけないね。

 気合や根性だけで1、2試合は勝てるかもしれないけど、優勝争いをするには気持ち、技術、戦術すべてのバランスが良くないと。ハシェック監督のベースとする戦術やチームスピリットを、今一度きちっと受け入れて体現することが大事なんじゃないかな。もっといい思いをしたいというファンのみんなには心配をかけていると思う。

 ファンの心配事といえば、ユニホームカラーがクリムゾン(深紅)に変わることもそうだね。個人的に白と黒は好きだよ。プロデビューしたブラジルのサントスも同じ色だった。今の太い縦じまは、あまり好きじゃないけど、クラシックな白黒のストライプはいい。

 長く応援してきたファンにとっては愛着もあるだろう。僕が11番にこだわるように白黒にこだわっているかもしれない。ただ、運営会社も変わってイメージを一新していきたいという方針であるのなら、仕方のないことかなと。新しい経営者が見つからなければクラブは消滅していたかもしれないし、それを救ってくれたんだからね。

 移籍なんかでユニホームが変わることはしょっちゅうあるし、色にこだわっていたらサッカー選手はやっていけない。日本の社会のシステムとサッカーのシステムは違うよね。頻繁に移籍したり、いきなり上司(監督)がチェコ人になったりするのは日本の企業じゃ考えられないでしょう。いい成績を挙げた人間が0円提示を受けることだってある。選手はいい意味で「変化」を淡泊にとらえているんだ。

 ヴィッセル神戸という名前もチームも残るんだから、ここは僕らもサポーターも含めてチームが強くなっていくことを一番に考えたほうがいいんじゃないかな。(隔週金曜日に掲載、次は28日)

(神戸新聞、2004年5月14日掲載)


※このテキストを三浦知良および神戸新聞社に無断で転載することを禁止いたします。

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