−女子日本代表−速さと技で強敵を倒し素直に感動
アテネ五輪アジア最終予選準決勝の女子日本代表には素直に感動した。強い北朝鮮を圧倒し、今の女子サッカーの最大目標である五輪出場の権利を得たことに心からおめでとうと言いたい。
僕が過去に女子サッカーを見たのは1度、確か14年前のアジア大会だったと思う。だから今回が初めてに近い観戦だった。テレビで見ていたんだけど、元女子日本代表のゲスト解説者が「歴史を変えてくれた」ということを繰り返し言っていた。後の報道でも、もっと日本の女子リーグを分かってもらいたい、という思いが伝わってきた。
不景気で女子サッカークラブの経営が大変といわれる中、人気選手を輩出してお客さんを集め、もっとマスコミに取り上げられなきゃいけないという気持ちはすごく強かったと思う。より良い環境でサッカーをやりたいという夢もね。
テレビの視聴率は良かったようだし、会場の国立競技場にも3万人が集まった。今回の予選を見て女子サッカー選手になってW杯に出たい、五輪に出たいという子どもたちが増え、レベルが上がるんじゃないかな。アテネに出ることでさらに注目されるし、結果を出せば人気も広がる。
僕はドーハの悲劇よりもっと前の1991年−92年のころの日本代表、横山監督からオフト監督に代わっていく時代を思いだした。僕らも事あるごとにマスコミに「日本のサッカーの歴史を変える」と言っていた。実際、92年の北京で開かれたダイナスティカップのときは取材記者が3人しかいなかったけど、その後のアジアカップ優勝を経て、イタリア遠征では百人を超えたんだ。
日本サッカー協会も女子の強化を掲げているし、男子とともに戦い続けていかなきゃね。
プレーの話をすれば、あんなにスピーディーでうまいとは思っていなかった。すごいな、面白いなと。特にFWの選手の動きが勉強になったよ。(隔週金曜日に掲載、次は5月14日)
(神戸新聞、2004年4月30日掲載)
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