LOCKER ROOM


「サッカー小僧」第24回


−キャンプ−厳しいけどストレスはたまらない

 高知での生活は、朝7時のランニングから夜までスケジュールがびっしり詰まっている。内容の濃い、サッカー漬けのキャンプで、これだけ徹底的にフィジカルトレーニングをするのは初めてという選手もいる。

 そうなると、どこかが痛いと言う選手も出てくるんだけど、今までは少しの痛みで休んでいたのが、「置いていかれる」と危機感を持つようになった。それがいい競争原理になっている。

 疲れがピークの状態が続いている中、集中力、やる気、情熱をずっと維持している。だれもさぼれない。ハシェック監督はうまいね。笑いながら厳しくできるし、怒りながら優しくもできる。

 厳しいけどストレスはたまらない。3日目あたりから戦術的な指示も増えてきた。フィジカル主体のサッカーになるだろうし、相手に合わせるのではなく、積極的に自分たちのペースでボールを奪いにいく感じかな。

 個人的には1月のグアムでの自主トレから、筋肉量や体重を落とさずに体脂肪を落とすトレーニングに努めてきた。体重はまだ少なめ。体に切れはあり、あとは90分間動くスタミナを付けるため、どの体重でどの体脂肪率がいいのか、バランスを見極めていきたい。

 トレーナーの協力もあって調整は順調だけど、冷静に考えると自分はもうすぐ37歳で、けがにも気を配らないと。みんなと同じようにやって、無理し過ぎると先に僕の方がけがをしやすいからね。特に筋肉系のトラブルには気をつかう。

 個人的にも全体的にも非常にいいキャンプを送れている。あとは試合に勝つだけ。ここまでの練習試合を見る限り、こっちが圧倒しなければならない相手に対して、今までにないモチベーションの高さや積極性を出せていると思う。

 紅白戦でもなんでも激しくやる。そういう理想のチームに近づこうとしている。毎日が楽しいよ。(隔週金曜日に掲載。次は3月5日)

(神戸新聞、2004年2月20日掲載)


※このテキストを三浦知良および神戸新聞社に無断で転載することを禁止いたします。

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