−新生−僕らが求めるのは勝利のみ
毎年、毎年、シーズンの初めには「新生ヴィッセル神戸」と言われるんだけど、今年は本当にその意味合いが強いよね。
経営が変わり、監督もチェコ人のハシェック監督になった。選手構成もがらっと変わったね。30代が多かったのが、今は僕が一番上で、その下になると6歳年下の掛川(30歳)だから。平均年齢も23歳ぐらいに下がった。
運営会社が資金力のある「クリムゾンフットボールクラブ」になり、施設面を改善し、成績によって選手のボーナスや年俸を夢を持てるようにするだろうけど、逆に言えば、だめなものはどんどん切られていくと思う。
社長はスピーディーに合理的に取り組み、先見の目もあって「楽天」というネットビジネスを成功させてきた人。このチームも、早い段階で変えなきゃいけないと思っている。僕らに求められるのは「勝利」しかない。だめだったら、主力や外国人は厳しく対処されるし、特に中堅から上の選手は待ったなしの結果を要求されるんだ。
今までの神戸は当たり前のことをできなかったから低迷した。それをハシェック監督は色々な規則をつくって、当たり前にやろうとしている。
選手はアグレッシブに練習に取り組んでいる。ただ、こんな状況は昨季の初めにも見られたこと。3、4月になると、その姿勢を忘れてしまう。新人はプロの壁にぶつかるし、試合に出られない選手はモチベーションを落とす。現時点で「変わりましたね」と言われても、イエスとは答えられない。今の緊迫した状況をどうやって12月まで続けるか。崩れるのは簡単なんだ。
あとは本当にサポーターの応援が必要。僕は精力的にチームをまとめ、魅力あるものにしていきたい。グラウンド外でも小学校訪問を継続し、お年寄りのところにも足を運べたらと思う。市民とチームの仲が深まるよう、今年もサッカーを通じて努力したい。(隔週金曜日に掲載、次は20日)
(神戸新聞、2004年2月6日掲載)
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