LOCKER ROOM


「サッカー小僧」第22回


03年総括/プロとは何か見つめ直す作業が必要

 J1残留争いをしてしまった今季を振り返り、全員が責任を感じていなきゃいけないし、個人としても力のなさを実感した。プレーだけでなく、チームのディテール(細かいところ)の部分で、もっと作業をしていかなければいけなかった。

 逆転負けした天皇杯の準々決勝もそうだけど、だれのプレーがどうとか、采配がどうとかはある意味関係ない。普段から秩序を厳しく保って練習しているか、あるいは練習で声を出してもっと名前を呼び合う。練習以外のところでも、サッカーに集中して生活しているか考え、突き詰めていく作業をしないとね。

 天皇杯はみんなが優勝を目指していたことは確かだし、この3週間は集中力がいつもより高く、怠けていた選手はいなかった。でも、3週間だけ気持ちを入れ替えても優勝はできない。1、2月からの積み重ねがここで出たんだと思う。

 子どもがやるようなインステップキックの練習からやり直すぐらいの気持ちでいなければ。オフの半分をリラックスに当てたら、あとは自分たちのサッカーを見つめ直す時間に使ってほしい。自分も経営者も含めて「プロとは何か」をしっかりとね。

 ひとりの監督によって意識改革ができることもある。それは市原が証明してくれた。新しい監督やスポンサーが来て神戸も変わるかもしれない。だけど、プレーする選手たち、そして会社の人間が意識を高く持たないと前には進まない。

 市民クラブとしてここまで育ってきて、いきなり新しい企業に頼りきってはいけないし、もっと地域とのかかわりを増やしていかないとね。

 昨季よりも今季の方が苦しかった。そんな中、J1に残れたのは、見捨てずに応援してくれた人たちの存在があったから。サポーターのみなさんにも一年間おつかれさまでした、ありがとうと言いたい。また来年もよろしくお願いします。(新年は2月に再開予定)

(神戸新聞、2003年12月26日掲載)


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