LOCKER ROOM


「サッカー小僧」第20回


−課題−練習から勝利への執着を

 ヴィッセル神戸のJ1残留が決まった。今季を振り返ると、個人として昨季よりもコンディション的によかったね。年間を通してけがもなかったし、リーグ戦29試合とナビスコ・カップ6試合すべてでベンチを外れることなくここまで来られた。

 ただ、前節の京都サンガ戦で、残留が決まった瞬間にグラウンドに立っていられなかったことが非常に残念。そんな自分への不満やいらだちがあった。

 チーム全体としては、はっきり言って満足いくものではなかった。成績がすべてを物語っている。昨年からずっと課題とされてきた好不調の波が、年間を通して今年も激しかった。

 普段の練習からの問題だと思う。特にミニゲームや紅白戦、または遊びでやるようなサッカーテニスなどでも、もっと勝負にこだわって必死になるぐらいじゃないと。余裕のあるチームじゃないし、常勝軍団になるためには、メンタルの部分からすべて変えていかなければならない。練習で高い意識を持たなければ、試合でも持てるはずがない。

 今季は1点を先制されると、途端に崩れていく試合が多かった。その傾向は実際に練習の中でも出ていたんだ。例えばミニゲームで0−2にされたら、ゲームを捨ててだらだらとプレーしてしまうようなね。

 若手からベテランまで全員が声を出し、すべての試合に勝つ気持ちを持つ習慣を身に付けなければならない。まずは選手がグラウンドでの態度や意識を変えなければ、このチームは進歩しない。

 J2降格の危機感があった先週の練習では声がよく出ていたけど、もう今週の練習では声が3分の1以下になっている。紅白戦にしても始まって5分で集中していないと分かった。先週できて今週できない。まだリーグ最終戦や天皇杯も残っているのに、こんな状態ではだめなんだ。(隔週金曜日に掲載、次は12月12日)

(神戸新聞、2003年11月28日掲載)


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