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「サッカー小僧」第18回


−油断大敵−がむしゃらに頑張って運を味方に

 鹿島戦の僕のゴールは、仲間が協力して生まれた。FKを相手にはね返され、こぼれ球をカンジョ(MF朴康造)が拾ってビス(MFビスマルク)につないだ。ビスからのアシストで決めたのは7年ぶりというけど、鹿島戦で見せた形は今までにないようなもの。僕ら2人は特別意識していないし、ファンの人たちが喜んでくれたらいい。

 あの試合ではバン(FW播戸)と今季リーグ戦で初めて2トップを組み、うまくかみ合ったのが一番うれしかった。あと10分でも15分でも長く一緒にプレーしていたら、もっといい形が作れたと思う。次節バンは出場停止だけど、オゼアスと僕とか、組み合わせによって“色”が出せるんじゃないかな。

 名古屋と鹿島に連勝できたのは、みんなの気持ちが90分間切れなかったから。名古屋戦はカケ(GK掛川)がPKを防ぎ、その後も相手が決定的なシュートを外してくれた。ようやく気持ちと運がうまく重なった。

 一口に「運」と言うけど、がむしゃらに頑張って運を味方に付けなければ、優勝することも残留争いから抜け出すこともできない。前節の大分にしてもPKを止めて12試合ぶりに勝った。神戸にとって、優勝経験も運もある鹿島に勝ったことは大きな価値がある。

 これから一番危険になるのがみんなの「油断」。去年は同じ時期に柏に快勝した後、最終節まで勝てなかったからね。まだ残留争いから完全に抜けたわけではないし、一歩リードしただけ。

 得失点差も京都の次に悪い。そういう意味で鹿島戦は絶対に2−0で終わらなければいけなかった。完封で終わっていれば仙台と得失点差で並んでいたはずだった。あのロスタイムの失点が命取りになるかもしれない。ぎりぎりのところなんだ。選手たちは分かっているはずだし、肝に銘じてやるだけ。いかにリズムを崩さずやれるか。それが重要だ。(隔週金曜日に掲載、次は11月14日)

(神戸新聞、2003年10月31日掲載)


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