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「サッカー小僧」第14回


−ビスマルク−一級の技再び 二人の連係でゴールシーンを

 V川崎(現東京V)時代にともにプレーしたビスマルクが神戸に加入することになった。個人的には、また一緒にやれるうれしさもあるし、ベストのパフォーマンスでチームにいい影響を与えてくれることを期待しているよ。

 ただ、彼が2001年に鹿島を退団してからの経歴や、何カ月間実戦から遠ざかっているのかが僕には分からない。フィジカルの状態に不安はある。若手にしろベテランにしろ、ブランクというのは必ずどこかで跳ね返ってくるからね。9月に入っても暑い日が続いているし、早くコンディションを整えてほしい。

 V川崎時代は2部練習の合間に彼の家に昼飯を食べに行き、ソファで気持ちよく眠ってしまったり、家族ぐるみで付き合いがあった。サッカーに対して誠実だし、日本人に合う性格。いい意味でプライドも高い。

 シンプルにプレーし、状況に応じてスタイルを変えられる。FWの選手をうまく使えて、丁寧でミスが少ない。どれを取っても一級品。この10年のJリーグで最高の助っ人だった。技術というのはなかなか落ちないし、彼の能力を最大に引き出してあげたい。スルーパスには期待している。昔のように二人の連係でゴールする場面を増やしていきたいね。

 シーズン途中で外国人や監督が代わるのは、僕らプロの選手にしたら普通のこと。ただ、タイミングとしては決断のときが遅かったように思う。いつも何かを代えるときというのは、多少ギャンブルの要素がある。絶対はないんだ。

 第2ステージは序盤の5試合が大事だと言っていたのに、今のところ3試合を終えて最下位。謙虚な気持ちで力のなさを痛感し、歯がゆく思う。うちに不足している「攻撃のパターン」を早く確立したいね。ただ、ビスマルクだけに頼ってはだめ。それを選手一人一人が肝に銘じて戦わなければならない。(隔週金曜日に掲載、次は19日)

(神戸新聞、2003年9月5日掲載)


※このテキストを三浦知良および神戸新聞社に無断で転載することを禁止いたします。

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