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「サッカー小僧」第4回


−先発−積極性が肝心、ミスしても前向きに

 9日の浦和戦で8カ月ぶりに先発出場した。

 DFと競り合うスピード感とか、公式戦でしか得られない感覚があった。公式戦になると、相手のDFはどうしても普段より慎重になり、付け込みやすい部分もあるんだ。精神的な意味で特有の駆け引きがある。

 肝心なのは試合の最初。相手DFに「ああ、きょうは手ごわいぞ」と思わせる姿勢がね。浦和戦ではそれが「前に出る」ということだった。必ずドリブルで入っていく気持ちは出せたと思う。

 自分にもプラスになる。浦和戦ではハーフラインから室井選手をドリブルで抜いてゴール前まで上がっていけた。消極的なら、最初のプレーで後ろにパスを出していたかもしれない。「自分で勝負した」っていう心理は自信になる。ベテランがよく経験、経験って言われるのはそういうことも知っているからなんだ。

 失点につながるパスミスをしてしまったのはいけないことだけど、前向きに考えればいい。あれを新聞に大きく取り上げられるのも僕でなければないことだし、一つの「カズ効果」でしょ(笑)。もちろん反省を忘れてはいけないけどね。

 ブラジルやヨーロッパの一流選手はミスしても全然落ち込んでいない。そういう精神状態は大切。深く考え過ぎるのは、日本人のいいところでもあり、悪いところでもある。責任感は持たなきゃいけないけど、少しぐらい周りのせいにする気持ちがあってもいい。

 浦和戦では自分のゴールで取り返せばいいやと思っていた。でもミスの後、すぐに交代だった。左サイドの西谷と呼吸が合い始め、ペナルティーエリアに入っていく場面も徐々につくっていたから物足りなかったかな。シュートがゼロだったし、余計にあそこからという気持ちが強かった。19日は仙台戦。まだウイングスタジアムでは未勝利だし、僕のゴールで初勝利に結び付けたい。(隔週金曜日に掲載、次は5月2日)

(神戸新聞、2003年4月18日掲載)


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