LOCKER ROOM


「サッカー小僧」第2回


−継続−長いスタンスで徐々に力を

 J1リーグがいよいよ開幕する。

 神戸はナビスコ杯で東京Vと磐田に連勝し、理想的な形でリーグ戦に入っていける。百パーセントじゃなくても監督の考えを選手が試合を通して体で実感できた。ただ、油断してはいけない。相手は新しい気持ちで向かってくる。

 今季、延長戦が廃止されることで混戦になる予感はある。サッカーは90分でやるっていう意識は既に染み付いているし、選手は引き分けを意識しだす。今までなかった引き分けに持ち込む戦略を、Jリーグはこれから学んでいくことになる。

 リーグ戦は各ステージ15試合で優勝が決まるから波乱を起こす可能性はあるけど、うちはまだそれを口にしちゃいけない。僕自身は年齢的にも時間がないから1年で神戸を変えてやろうと努力しているが、クラブとしては長いスタンスで徐々に力を付ければいい。

 謙虚に言って、年間30試合中、最低16勝はしたい。決して弱気なのではなく、じっくりやらなきゃいけないことを神戸はここ何年かで分かってきた。10段の階段を一気に上ったら、10段落ちる可能性がある。一つずつ上れば落ちるときも一つだけ。また上ればいい。天皇杯で優勝した京都だって少しずつ評価が上がってきたでしょう。

 開幕戦はどのチームもいいゲームをするけど、「初戦がベストゲームだった」って言われないようにしないとね。いい試合を続けていくメンタリティーを持ちたい。

 僕はナビスコ杯2試合で3分しか出ていないことをふがいないと思っていない。チャンスがきたときにいいプレーができるよう準備するだけ。僕は僕を信じるしかない。僕が頑張れば層の厚さも増すし、相手も恐い。いいプレーを見せているオゼアスとバン(播戸)も危機感を持つ。相乗効果で結果に結び付けたい。みんなが常に高いモチベーションでいるために。(隔週金曜日に掲載、次は4月4日)

(神戸新聞、2003年3月21日掲載)


※このテキストを三浦知良および神戸新聞社に無断で転載することを禁止いたします。

back number
[バックナンバーをみる]


TOP | MUSEUM | FIELD | LOCKER ROOM | CHAT LOBBY | SHOP


Comments and Questions to info@kazu-miura.com.