 |
 |
日本ホームで痛恨の敗戦
仁義なき戦いの火ぶたは切って落とされた。序盤の天王山と目された一戦は、日本屈辱の逆転負け。日本のエース・カズも相手DFの反則覚悟のマークに悩まされ、決定的な仕事をすることはできなかった。 |
 |
   |
 |
この試合、カズは崔英一(チェ・ヨンイル)の徹底マークに苦しんだ。二人の間では、ボールを持っていないところでの駆け引き、レフェリーが見ていないところでのどつきあいが繰り広げられた。反則まがいのハードマーク。カズが活躍できなかったのはこの反則攻撃によるところが大きいと言えるだろう。何しろユニフォームを引っ張ったり体をつかんだりするのは当り前で、殴る、蹴る、ひじ打ち、体当り、後ろからの抱え込み、はがい締めなど、止めるためなら何でもありのアルティメット状態。特に後ろからの悪質なチャージには、カズも珍しく血相を変えて主審に抗議していたほどだった。 |
 |
   |
 |
試合開始直後から、カズは前から後ろから浴びせられる激しいチャージの標的となった。中盤でのポストプレーにも、再三後ろからの危険なタックルを受ける。前に出ようとすれば進路をふさがれ、ペナルティエリアの中では身動きできないようにつかまれる。 15分、自陣からの川口のFK。カズは中盤でチェ・ヨンイルとヘディングで競り合った際に、後ろから引きずり倒された。このプレーにはカズも珍しくエキサイト。顔を真っ赤にしてチェに詰め寄るシーンが見られた。その後お互いのツバはき合戦が始まる。レフェリーにアピールしたカズのジェスチャーからすると、ひじ打ちもあったようだ。 25分のプレーはオフサイドになったが、ゴール前に上がったボールを競り合い、GKと激突。どうやらこのときに臀部を痛めたようである。 後半、日本が攻勢だった時間帯にも、ペナルティエリアの中央で待ち構えるカズはチェにつかまれて身動きがとれず、前に飛び出す進路を妨害されていたことが多かった。 55分の日本の決定的チャンスのときにも、実はカズは潰されていた。左サイドペナルティーエリアに入ったところから相馬が左足シュート。これはファーサイドのゴールポストにはじかれたが、このときもカズはあきらかにチェ・ヨンイルに引きずり倒されていた。PKでもおかしくないプレーだったのだが・・・レフェリーの笛は鳴らなかった。 |
 |
   |
 |
結局この試合のカズは屈辱のシュート数ゼロに終わった。90分を通じて、カズはなかなか前を向かせてもらえなかったし、ゴールに向かって勝負する機会もほとんどなかった。韓国の守備が厚く、カズに反則まがいの徹底マークがついたこと、パスの供給源である中田、名波が密着マークで封じられ、攻撃の形がなかなかできなかったことなどがその原因の一つとしてあげられるだろう。 しかし相手がいくら見えない反則技を繰り出してきたとはいえ、それもサッカーの一部なのだ。カズは多くを語らないが、それは、何を言っても言い訳にしかならないことをカズ自身が一番よくわかっているからであろう。封じられて誰よりも一番悔しい思いをしているのはカズに違いないのである。 今回はチェ・ヨンイルによってカズは決定的な仕事をさせてもらえなかった。しかし、やられたら、やりかえす。これが勝負の掟だ。カズだってこのまま黙っているわけではないだろう。アウェイの韓国戦でのリベンジを心に誓っているはずである。 |
 |
   |
 |
この敗戦の結果、確かに苦しいことは苦しくなった。だが戦いはこれで終わったわけではない。今こそ臥薪嘗胆。この悔しさをバネにして、巻き返しをはかるだけだ。借りは二倍にも三倍にもして返してやればよい。追い込まれた今こそ大和魂を見せてやる時だ。 韓国に借りを返す前にも、まだ3試合残っている。まずは目の前の試合を一つ一つ大事に戦っていくしかない。逆境に立たされた今こそカズの力は必要なのだ。頑張れ、カズ!「BOA SORTE, KAZU!」 |
 |
  
|