BOA SORTE KAZU

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BOA SORTE KAZU

“サッカー人として”  2006年04月25日(火)掲載

“サッカー人として”
2006年04月25日(火)掲載

アシストに大きな喜び

 FWというのは常に得点を期待される立場だけれど、僕はアシストにも大きな喜びを感じている。ドリブルで相手を抜き去ってクロスを味方にピタリと合わせて、それがゴールにつながる。得意な形でアシストできれば最高の気分だし、ゴールを決めたときよりも気持ちがいい。


 先週のヴィッセル神戸戦(2006年4月18日)の1点目、城(彰二)の同点ゴールの場面がまさにそう。左サイドを突破してクロス。ブラジル時代に何度もあった形だ。ブラジルでのポジションは基本的に左ウイングだったからね。当時は点を取る技術を持ち合わせていなかったから、ゴールは少なめだった。でもその分、左サイドのドリブル突破、アシストにはこだわりがあった。


 ウイングとしてはスピードは速い方じゃなくて、タイミングとキレでDFを抜いていくタイプ。神戸戦のアシストの場面で見せたような、ボールをまたぐシザースフェイントを試合で使うようになったのもブラジル時代だ。


 覚えたのは子供のころで、大好きだったブラジル代表のスター、リベリーノのプレーをまねしたのが最初。リベリーノは外側から内側にまたいでいた。僕のは内から外。静岡学園の2歳上の先輩もシザースがすごくうまくて、それも参考にさせてもらった。


 最初は練習で使うだけ。それを実戦用にバージョンアップできたのはブラジルでの経験のおかげ。練習でできないことは試合でもできない、なんてよく言うけれど、ブラジル人は練習より試合のときの方がうまい。大観衆を前にするとスーパープレーを突然見せる。そんな環境でもまれたおかげで、僕も今では本番の方が力を発揮できる。


 日本に帰ってきてから得点も取るようになったけれど、ゴールというのはアシストがあってのもの。いいパスを受けたり、味方を使って抜け出したりする場合、アシストがすべてと言っても言い過ぎじゃない。欧州チャンピオンズリーグでも、いい得点の前には必ずいいアシストがある。今はゴールでもアシストでもいい。チームのために全力を尽くすだけだ。