BOA SORTE KAZU

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BOA SORTE KAZU

“サッカー人として”  2008年12月05日(金)掲載

“サッカー人として”
2008年12月05日(金)掲載

経営の危機感 共有を

 今週末の最終節(2008年12月6日)で今季のJリーグも終わる。この一年を振り返ると、J1昇格を目指していたのに10位という成績は残念な結果だ。もっとチームをまとめられなかったか、もっと貢献できなかったかという悔いがある。ヴェルディ川崎時代からの仲間でもある都並敏史監督の下で昇格したいという思いが強かった。


 それでも個人的には、J1で戦った昨年と同様に楽しめた一年でもある。都並さんに右MFという新しいポジションを与えられてプレーできたことは大きい。サイドでは、FWとはまた違う頭の使い方が求められるんだと実感した。


 FWはある意味エゴイスト。表現は悪いけれど、自分勝手なプレーがプラスに働くときがある。それがサイドMFだと許されず、常にポジションの修正やDFとの連携を考える必要がある。中盤から後ろはいろいろ考えながら動いているんだと、改めて勉強させてもらった。その意味でとても楽しく、自分のサッカー人生のためには良いシーズンだった。


 この時期になると戦力外通告や監督交代の話題が増える。今年は特に多くて、FC岐阜や徳島ヴォルティスは15人にゼロ円提示をしたというし、東京ヴェルディも元日本代表の服部年宏選手や福西崇史選手との契約を延長しないという。世界的な不況でスポンサー収入が減る影響もあるんだろう。プロ野球で年俸が一気に2倍や3倍になる選手もいるのと比べて、サッカーは厳しい状況にある。


 都並監督の解任も、成績不振でスポンサーが離れてしまうことが理由の一つだったという。クラブの経営状況によって監督や選手の契約が左右されるのは仕方ない。でもシーズン末ではなく、もっと早い段階で「今の順位ではスポンサー収入が減る。早くJ1に復帰しないと経営が悪化してしまう」と伝えて、選手やスタッフに危機感を持たせてもよかった気がする。


 経営が苦しいから主力を若手に切り替えるという発想も、考え直せないだろうか。年齢と年俸が高いからいきなりゼロ円提示するのではなく、話し合ってほしい。例えば5,000万円の選手に「来季は半分しか出せないけど残ってくれ」と。チームに必要な選手なのに経費の問題で解雇するというのは、やるせない。